我が家のハナズオウが咲き始めました。
まだまだ1メートル程度の低木で樹齢は
若いですが一丁前に色濃い赤紫色の花が
鮮やかに咲きます。
ハナズオウとは?
科・属 : マメ科ハナズオウ属
(ジャケツイバラ属に分類される場合有り)
原産国 : 中国
別名 : 蘇芳花(スオウバナ)
名前の由来 : 花がスオウのサヤから
赤色の染料ブラジリアが取れます。
その黒みを帯びた赤色を『スオウ色』と
呼ばれています。
その『スオウ色』で花を染めたように
見える所からハナズオウと呼ばれるように
なったようです。
高さ: 2〜3メートルまで生長
(野生種は10メートル位)
花言葉 : 裏切り、疑惑、不信仰
ユダの木とも呼ばれる由縁
裏切り…
疑惑…
不信仰…
なかなかヘビーな花言葉が並ぶ
ハナズオウ…
その由来は新約聖書に登場する
キリストの弟子(十二使徒)の1人
『ユダ』
このユダさんは、お師匠さんのキリストさん
の情報をユダヤ教のお偉いさん達に
銀貨30枚で売渡していたとされています。
まさに『裏切り』行為!
このユダさんその後、首を吊って
自ら命を断ったそうです。
その首を吊ったと言われているのが
このハナズオウとされております。
そんな逸話の残るところから
『裏切り』や『疑惑』『不信仰』と言った
負のイメージの花言葉が
生まれたのだと推測します。
そんな重苦しい花言葉とは裏腹に
このハナズオウは、とても可愛らしい花を
付けてくれます。
花の咲き方は花柄が無く枝から直接、
花が咲く大変珍しい咲き方です。
咲き誇る花を真上から見ると一花一花が
丸くリング状に咲いていて
とても独特です。
花が咲き始めると後を追う様に
チャーミングなハートの形をした葉が
現れます。
我が家のハナズオウに限ったことなのか?
よそ様の株も、そうなのか分かりませんが
令和2年4月現在でもまだ豆果を
ぶら下げたまま現在に至ります。
豆果を収穫し中身の確認をしますと
いい感じに種が採種できます。
実生苗のチャレンジしメルカリでの
販売も視野に入れてみようかと
考えております。
東洋での花言葉は?
花言葉は…『裏切り』『疑惑』『不信仰』
なんだか、穏やかじゃないハナズオウ…。
でも、それは西洋の花言葉だそうです。
東洋では!打って変わって
『目覚め』『喜び』『高貴』と
西洋とは真逆!
春には八重桜、ソメイヨシノをはじめとする
ピンク色の花々の『目覚め』に
呼びかけられたようにハナズオウも
開花します。
寒い冬を耐え忍び春を迎えた事で
今も昔も人々は花々が咲き誇る事を
素直に『喜び』と感じていた事でしょう。
花言葉の『目覚め』『喜び』は
春の風景から読み取れますが
『高貴』とは一体何故?となります 。
どこから『高貴』が来たのかといえば?
昔からスオウ色(黒みを帯びた赤色)は
紫の次に好まれた『高貴』な色でした。
そんなスオウ色をしている所から
ハナズオウの花は東洋では『高貴』と
花言葉として使われるように
なったのでしょうね。
最後に。
我が家の庭でハクモクレンや梅
世間では桜の咲く、春爛漫の最後に咲く
赤紫色のハナズオウ。
西洋ではネガティブ…
東洋ではポジティブな真逆の花言葉を
持つ珍しい花。
もちろん私は東洋のポジティブな
花言葉を信じてチャーミングな花を
愛でながら春を満喫します。